SF小説「プロジェクト・ネメシス」の感想!怪獣好きならオススメ!
SF小説「プロジェクト・ネメシス」とは!
「ゴジラ」「ガメラ」「モスラ」「パシフィック・リム」など怪獣好きなら、「プロジェクト・ネメシス」を読みましょう!
KADOKAWAから出版されている「プロジェクト・ネメシス」ですが、作者のジェレミー・ロビンソン氏が大の怪獣好きらしく、既にシリーズとして5作品書いているようです。日本では、この「プロジェクト・ネメシス」を皮切りに展開していくものと思われます。
以下は裏表紙のあらすじですが、だいぶネタバレなので(笑)見たくない方は飛ばしてください。
メイン州の山奥にたたずむ遺棄されたミサイル基地。そこでは秘密裏に実験が行われていた。ひょんなことからそこを訪れた国土安全保障省の捜査官と女性保安官は、銃撃戦を逃れ、人の肉片と鋭い爪痕、何かが脱皮した跡を発見する。やがて出現した巨大生物は、形態を変えながら獰猛さを増し、すべてを破壊してゆく――。はたして人類に立ち向かう術はあるのか?圧倒的な迫力と臨場感で描く、ノンストップのパニック・サスペンス。
ジェレミー・ロビンソン
桑田 健 = 訳
SF小説「プロジェクト・ネメシス」の感想!
さて、2018年現在、近年では「シン・ゴジラ」や「ハリウッド版ゴジラ」、「パシフィック・リム」など怪獣を取り扱った映画が、少し増えてきたように思います。それに伴ってか怪獣や巨大ロボ系の小説なども散見されるようになった印象があります。例えば、「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」など。
表紙の絵を見てもらうとわかりますが、プロジェクト・ネメシスでは怪獣らしく(?)2足歩行で中に人が入ってそうな造形になっています。この辺りは怪獣モノらしくて好感が持てる方も多いのではないでしょうか。
また、プロジェクト・ネメシスでは、章タイトル毎に挿絵がはいっている為、通常の小説よりも世界観がイメージしやすくなっている所も親切です。
話の内容は、国土安全保障省の捜査官と女性保安官のW主人公といった形で、アクション映画さながらに様々な物理的トラブルを乗り越えながら、怪獣がもたらす災害を食い止めようと奔走します。
「シン・ゴジラ」では「怪獣 × 政治」、「パシフィック・リム」では「怪獣 × 巨大ロボ」でしたが、「プロジェクト・ネメシス」では、基本的な「怪獣 × 災害」をベースにした物語が展開されていきます。
臨場感やリアル感も大事にしながら書かれているせいか、ところどころ、グロテスクな表現が出てきますので、そういった物は苦手な方は読み飛ばしちゃいましょう。
あまりネタバレしないように書いてみましたが、総括としては怪獣モノとして最初から最後まで違和感なく楽しめました。さすがに根っからの怪獣好きな作者なだけあります。もし興味がありましたらぜひお読みください!
怪獣小説について
ジェレミー・ロビンソン氏のプロジェクト・ネメシス関連作品が、いずれ日本語でもすべて読めることに期待したいです。
それから日本からも怪獣小説がもう少し出てもいいかもしれませんね。MM9以外はこれといって思い浮かびませんので。
いずれにしても怪獣というのは、想像上の未知の巨大生物ですので、いくらでも可能性があります。今後も様々な作品が出てくることを期待しつつ、本屋なども引き続きチェックしていきたいと思います!